多焦点眼内レンズ
多焦点眼内レンズは、焦点を1つの距離のみに合わせる単焦点眼内レンズと異なり、遠距離、中間距離、近距離など複数に焦点が合います。
多焦点眼内レンズは、若い頃のような見たい所に焦点を自由に合わせてくれる水晶体とは違うので、位置によっては見えにくい場合は眼鏡が必要になります。
また、細かい文字を読んだり、長時間の読書をする場合も、眼鏡をかけたほうが楽な場合もあるでしょう。
それども、単焦点眼内レンズを入れた後のように、見たいところや物の位置に合わせて、いくつもの眼鏡を使ったり、頻繁に眼眼をかけたりはずしたりすることから解放されます。
職業柄、眼鏡やコンタクトレンズの装用ができない方はもちろん、眼鏡をかける頻度や本数を減らしたい方には好ましいと言われています。
欧米では、老眼矯正の選択肢として多焦点眼内レンズを入れる人もいます。
多焦点眼内レンズは、遠距離、中間距離、近距離などの複数に焦点が合わせられるように設計されています。
多焦点眼内レンズでの見え方に脳が慣れるには、一般に数ヶ月程度かかるといわれています。また、暗い所では単焦点眼内レンズと比べ、くっきり感がやや落ちる可能性もあります。
薄暗い場所や夜にライト等を見ると、光の輪やまぶしさを感じることもありますので、特にレンズを入れた後の数ヶ月は、夜間の車の運転等には注意が必要です。
また、多焦点眼内レンズを選択されるときは、両方の眼に多焦点眼内レンズを入れた方が、遠距離、中間距離、近距離においてより良い見え方が期待できます。
白内障に使われる眼内レンズ
白内障とは、加齢により水晶体がにごり、次第に見えにくくなる病気です。
白内障手術は、にごった水晶体を取り除き、その代わりに眼内レンズを入れる手術です。
白内障手術は進歩し、手術中の合併症や手術後の炎症の発生率も低くなり、現在では、国内で年間100万件ほど行われ、多くの方が手術後の感激を味わっておられます。
手術は小さな切開で眼内にレンズを入れることができ、短時間で終了します。手術当日に帰宅することが可能です。
眼内レンズを入れた後の一定期間、まぶしさを感じたり、違和感があることがありますが、時間が経つにつれて次第に軽減されます。
単焦点眼内レンズ
白内障手術に使用する眼内レンズには多焦点眼内レンズのほかに単焦点眼内レンズがあります。
単焦点眼内レンズとは、1つの距離に焦点を合わせた眼内レンズのことです。
単焦点眼内レンズを入れた後は白内障のにごりがなくなり非常に明るくなり見やすくなりますが、1つの焦点しか合わないため、手元の新聞も、遠くの看板もくっきり見えるというわけにはいきません。
近くに焦点を合わせた眼内レンズを入れた方は、運動するときや、知らない町を歩くときは遠距離用の眼鏡が必要です。
遠くに焦点を合わせた方は、手元のメモを読むとき、近距離用の眼鏡が必要になります。